哲学の授業とは

働く理由や目的について考えるワークショップ

世のほとんどの社会人は「仕事が楽しくない」「日曜日の夜は翌日からの仕事を考えて憂鬱になる」など、“働くことは生きていくための仕方のない行為”と捉えている人が多いように思います。このゲーム(哲学の授業)では自分自身が何のために働いていくか。そんな思考を重ねて子どもたちが前向きに将来の働く姿を描けるようになることを目的としています。

そして、スタートアップポップコーンは理念(VISION)に以下のことを掲げています。

ぼくの きみの 明日が楽しみで眠れない社会へ

子どもの頃に体験した「遠足の前の日の夜に楽しみで眠れなくなる」そんな気持ちで仕事を迎えることが出来たらどれほど素晴らしいことでしょうか。将来、子どもたちが大人になった時に、毎日の「行ってきます」がワクワク感に溢れる。そんな人生を歩む事が出来るなら、それはとても幸せなことだと思います。スタートアップポップコーンは起業家教育を通して、そんな社会の実現を目指します。

どうして質問が大切なのか

このゲームの特徴は他者からの質問によって、自分の考えを深くすることができ、新たな気づきが生まれます。子どもたちが、自分の中に【仕事を行う理由】を見つけれるかもしれない、大切な時間です。そして、子どもたちにとって、有意義な時間となるには、みなさんの質問力が重要です。

発表をしている子どもに質問を深く深く行う理由は2つあります。

  1. 想定していなかった質問の答えを探す過程で潜在的な自分の気持ちを顕在化させる。
  2. 発表者の回答によって、他の参加者が自分の気持ちと向き合う

想定していなかった質問の答えを探す過程で潜在的な自分の気持ちを顕在化させる

後にも述べますが、質問に対して「わからない」や「なんとなく」という回答を禁止することで、何かしらの答えを導き出します。それは普段向き合っていなかった心の中の潜在化した気持ちであるといえます。ファシリテーターが質問する場合は深く・鋭くすることを心がけてください。

発表者の回答によって、他の参加者が自分の気持ちと向き合う

自分の気持ちに向き合うのは、発表をしている時だけではありません。参加者として他の子の発表を聞いている子にも「自分とは違った価値観」を発見することができます。同じ「お金持ちになりたい」というカードを選択していても、その理由は大きく異なるケースがあるので、深く質問をすることが大切です。

ルール・時間の流れ

アクティビティ 20分(BGM J-POP)音量大

NEW&GOOD自己紹介+教えて!Google先生(2-3問)の場合

ルール説明・振り分け・確認 20分(BGM J-POP)音量中

ルール説明とカードを手に取ってもらって振り分け・順番付(優先順位)発表の際の注意点の確認

発表(共有)タイム 40〜50分(BGM カフェMUSIC)音量中

5人班の場合は一人9分、4人班の場合は一人11分の持ち時間で回していきいます。

進行の順番
①大切ではないもの→質問タイム(5分間)②大切なもの→質問タイム(5分間)

*テーブルにあるタイマーを設定して進行してください。

振り返り 15分(司会進行スタッフが行います)(BGM J-POP)音量小

①時間があれば参加者に感想をもらいます。

②振り返りでは仕事(働く)ということは、人生(1日)の大半の時間を費やすため、働く=生きていくということは同義であるという定義を行う。同義であるからしっかり向き合い考える必要がある。

③働く理由や目的について考えるということは、生きていく理由や目的について考えたということになるので、生きていく理由・目的=使命(自分の人生を使って為すべき役割がある)である。みんなの役割は何ですか? 何のために生まれてきましたか?という問いかけを行う

④人はみんな生まれながらに役割を持って生まれてきているということをアンパンマンや本を元に説明する。生まれる前の出来事について説明をする。

⑤大変なことや辛いことがこの後の人生ではきっと起こるけれど、のちに振り返るとそれは「自分の人生にとって必要なことである」と理解できる。みんなそれぞれの役割を思い出して達成するために頑張って欲しいという結論を話す。